ガングリオンの病態と治療法をいくつかご紹介いたします。

こんにちはもりりんです。

今週は骨格屋ブログをご覧いただいている方から
「ガングリオンについて教えて欲しい。」というご要望をいただいたので今日は『ガングリオン』について書きたいと思います。

ご要望を頂いたのんのんさんありがとうございます。

みなさんガングリオンってご存じですか?(・∀・)つ

何だか名前の最初に「ガン」と付くので癌のような怖い病気かエヴァンゲリオンの新しいシリーズかと思ってしまいそうですが、どんなものかというと

関節包の一部あるいは腱鞘(けんしょう)の一部が膨隆して形成された繊維性皮殻の中にゼリーの濃縮された滑液を含む嚢腫(のうしゅ)である。良性。(整形外科サブノート参照)

と、されています。なにやらわかりずらいですが
簡単に言うと骨と骨との結合部である関節は関節包と呼ばれる袋に包まれています。その袋の一部が膨隆しその中にゼリー状の液体が溜まって腫れているように見えるものです。

ガングリオンは手首、膝、足の甲にできやすく、男性よりも20代~40代の女性に発症率が高いそうです。

では、何故ガングリオンができるのでしょうか?

実はそれは未だに分かっていません。

関節付近にできるからといって必ずしも関節を良く動かす環境にいることが原因になるわけではありません。

ガングリオンの大きさや固さによりますが、多くの場合は症状はありません。
ただし、神経や腱が圧迫されたりすると痛みやしびれが出ることもあります。

あまりにも痛みやしびれがひどい場合には手術を含めた治療を考慮せざるを得ないですよね。(´-д-;`)

ここでガングリオンの主な治療法をご紹介したいと思います。

1.注射で中身を抜く方法
この方法では一時的にしこりなどが消えますが、根本治療ではなく対症療法で、再発の可能性は高いといわれています。
一回につき約2000円ほどだそうです。

2.切開法
注射で抜いたのに再発を繰り返す場合に次の手段として切開法が用いられるそうですが、好発部位が手首など切開するには難しい部位に多く、ガングリオンの手術後にしびれなどの障害が出る場合もあるそうです。
ですので、手の手術専門の整形外科で受ける方が良いそうです。また術後の傷痕についても医師と十分話した上で受ける方が良いと思います。

費用はガングリオンが出来た部位大きさにより日帰り手術で2~3万円。入院では6万~とまちまちです。
※保険が適応外になる可能性もあるので医師に確認して下さいね。

3.レーザー治療
手術のように身体を傷つけることもなく、ガングリオンの再発の可能性も低いということなんですが、いかんせん原理や効果がわかりません。

低出力半導体レーザーを使用するガングリオンの治療方法は、即効性はないので、1~2ヶ月に渡って通院して治療を続ける必要があります。週に3日以上で一回当たり500円ほどだそうです。時間と費用もトータルでかかりますね。

低出力半導体レーザーは本来、急性、慢性の疼痛や炎症を和らげるという効果が知られているそうですが他にも、痩せると謳っているところもあり、効果がまだ未知数な部分があるようです。ですのでガングリオンにどいうような影響を与えていくのかはわかりません。

4.圧砕法
名前からして想像できると思いますが、ご想像通り圧迫して潰すという方法です。(゚∇゚ ;)エッ!?
辞書などの重量物でガングリオンの直上を叩くとありますが、やっぱり結構痛いようです。

かえって怪我や骨折の可能性もあるのでご自身では試みない方が良いと思います。

色々ご紹介させて頂きましたが、この治療法であれば間違いないという方法はまだ確立されていないのが現状です。

ただ、興味深い資料をみつけました。

大阪市淀川区の古東整形外科・内科病院が
「第80回中部日本整形外科災害外科学会」で発表した演題より抜粋してみました。

『ガングリオンで当院に来院された約200名の患者さんに穿刺(せんし)もしくは経過観察を行い、36ヶ月の追跡調査を行ったところ82.9%の高率で消失していました。
※穿刺(せんし)…注射針を刺して体液を吸いとったり、薬を注入すること

一方でガングリオンの治療は、比較的安易に手術が行われていますが、
再発率が10%~40%という報告があります。(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?

ですので、保存療法の成績は外科手術を行った場合と比べても良好であるということがおわかりいただけると思います。

外科的手術によるガングリオン治療も行っていますが、手術適応になる患者さんは極めて限られています。』

とあるように、
長期的にみると自然に消失することが多い上に外科的手術でも再発率も高いので、その病態を知った患者さん自身も経過観察を希望される方が多いようです。

もし、ガングリオンでお困りの方がいらっしゃいましたら皮膚科や整形外科に受診して一度ご相談してみてください。

ガングリオンについてはまだまだ謎が多いですが、「痛みはないけど私もある。(*^・ェ・)ノ」という方も多いと思います。

また、ご覧の方でこれについて知りたいということがある方は遠慮なく骨格屋までご意見、ご要望をお寄せ下さい。(・∀・)つ

今日も骨格屋ブログを最後まで読んで頂きありがとうございました。
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2 thoughts on “ガングリオンの病態と治療法をいくつかご紹介いたします。”

  1. 今回ガングリオンを取り上げて頂きありがとうございます。『保存療法』という言葉は初めて知りました。ガングリオンに関しては下手に手出ししない方が一番良いのですね。ガングリオンの仕組みは何となく理解していても色々と判断に迷う点があったので今回これでスッキリすることが出来ました。とりあえず私の初号機もこのまま見守り続けたいと思います。次回の最新健康情報も楽しみにしています!

  2. のんのんさん感想いただきありがとうございます。
    少しでもお役に立つことができたのであれば幸いです。
    ちなみに、保存療法は手術せずに回復を待つ治療法のことです。
    また読んでいただけるようなブログを書けるように精進したいと思います。
    いつでもご希望やご意見を下さい。

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