シリーズ/人体の神秘 ミクロアドベンチャー 第2話:酸の海 ~胃液~(前編)

モグモグモグ、ゴックン

「うわぁー、博士~、飲み込まれた~」

こんにちは西口店の井岡です

人体の不思議に興味を抱き、ヨネゾ博士と一緒にミクロアドベンチャー号に乗って人の体の中へとミクロの冒険を始めたアルボ君
前回は口の中に入って唾液の素晴らしい働きをみてきました。
良く噛んで食べると大切な反応が起こり脳を活性化することに繋がるんですね。

さて、食べ物と共に飲み込まれてしまったミクロアドベンチャー号ですが、
今日はアルボ君とヨネゾ博士に一体どんなことが待ち受けているのでしょうか

「ふぅー、どうやら助かったみたい。博士、ここは一体どこですか?」
「アルボ君、ここは胃の中じゃよ」

「へぇー、胃の中って結構広いんですね。博士、ここでは何をしてるんですか?」
「ここでは主に殺菌や消毒をしたり、食べた物を消化するという大切なことをしとるんじゃよ」

「まずは口から入ってきた物を溶かすんじゃ。胃には食べたものが直接そのまま入ってくるじゃろ、食べ物と一緒に細菌なんかも入って来てしまうこともあるんじゃ。そのまま細菌が繁殖したら一大事じゃからのぉ、だからやっつける必要があるんじゃよ

「でも博士、どうやって溶かしているんですか?」
「ここは強い酸の海なんじゃ。なんでも溶かしてしまう塩酸というものが分泌されておるんじゃぞぃ。食べ物と一緒に侵入してきた細菌などに対して、殺菌や消毒効果があるという訳じゃな

「へぇー、心強い味方ですね~」

「アルボ君、何で食べたものを消化するのか知っとるかい?」

「えっ、それは体にとって栄養になるからでしょ?」
「まぁ、そうなんじゃが。いきなりは吸収できないんじゃよ。まずは食べ物をとても小さく分解する必要があるんじゃ。このことを消化と言うんじゃよ

「ん・・・、消化?、吸収?ってどういうことですか博士~?」

「胃の大きな役割というのは消化でな、胃から栄養分を体の中に吸収しているわけではないんじゃよ。まずは体の中に取り込むことが出来るサイズまで細かくする必要があるんじゃ」

「なるほどぉ~
細かく分解して吸収できる状態に準備しているってことですね

「そういうことじゃ

「アルボ君、食べ物には、糖質、タンパク質、脂質など種類が色々とあってのぉ」
「あっ博士、それなら学校で習いましたー」

「この塩酸は、タンパク質(お肉など)を分解するお手伝いもしているんじゃよ。胃の中にいる別の細胞が分泌している消化酵素の元に働きかけているんじゃぞぃ」

(専門的には、主細胞が分泌するペプシノゲンに、壁細胞が分泌する塩酸が関わり、ペプシンというタンパク質分解酵素が出来上がります)

「働き者ですねー。でもどうして、胃の中の壁は溶けないんだろう…

おやおやっ、アルボ君いいところに気付きましたよ。胃液は強酸性(Ph1~2)です。もし皮膚にかかったら、ただれてしまうほど強力なのです。
しかし、粘液を分泌してくれる係りの細胞たちが別にいて、バリアーを作って胃粘膜を保護しているのです

「だから胃壁は溶けないんじゃよ」
「へぇ~なるほど、うまくできてるんですね」

「あれ、博士、あそこに溝のようなものができてますよ」
「ん、ちょっと近づいて見に行ってみようかのぉ…」

今日のアルボ君は、胃液の殺菌や消毒作用、消化酵素のことや胃粘膜の保護作用など、胃液の働きについて理解できたようです
さて、溝のようなものに近づいていったアドベンチャー号ですが、そこには一体何があるのでしょうか

つづく

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