恐いものは何ですか?「恐怖症」の定義とさまざまな恐怖症

みなさん、こんにちは
西口店の中北です

当院で毎月発行しているニュースレター

その中に、スタッフに対する質問コーナーがあります

このコーナー、11月のお題が「怖いもの」でした

私は「西洋人形」と答えたのですが、他のスタッフは「高所」「静電気」など、それぞれ個性的な答えを書いていて、いろいろあるものだなぁと思いましたオオーw(*゚o゚*)w

そこで、一般的に「恐怖症」とはどういうもので、どんな種類があるのかを調べてみました

すると、驚くべき結果が待っていたのです

まず、「恐怖症」とは何なのかというと、

「状況、環境または対象に対する持続的で不合理な強い恐怖(恐怖症)からなる。恐怖は不安と回避を引き起こす。」
(『メルク・マニュアル』より引用)

というものです

アメリカ精神医学会が発表し、精神疾患の診断において世界で広く使用されているマニュアル、DSM-Ⅳでは、「恐怖症」は「不安障害」の中に含まれています

その「不安障害」の中には

・広場恐怖を伴わないパニック障害
・広場恐怖を伴うパニック障害
・特定の恐怖症
・社会恐怖
・強迫性障害
・外傷後ストレス障害

などがあります

これらを簡単に説明すると、

広場恐怖を伴わないパニック障害
突然起こる様々な身体症状と同時に、強い不安や恐怖感を伴うパニック発作を起こすもの

広場恐怖を伴うパニック障害
上記のパニック障害が出現した時に、特定の場所(人ごみ、飛行機、橋、エレベーター、家で独りになるなど)では、逃げることが困難である、または助けを求めることができないと不安になり、そのような場所を回避するもの

特定の恐怖症
特定の物や状況に対する恐怖

社会恐怖
ある種の社会的状況(他人の注目を浴びるなど)や行為に対し、強い不安や回避を行うもの
例:対人恐怖、赤面恐怖

強迫性障害
強迫観念に対して、強迫行為を繰り返し行ってしまうもの
強迫観念とは、繰り返し出てくる考えや衝動、イメージで、不安や不快感を起こすもの
強迫行為とは、強迫観念を打ち消すために行う行為
例)洗浄強迫:手が汚れているのではないか⇒手洗いを繰り返す
確認強迫:鍵が開いているのではないか⇒何度も確認に戻る

外傷後ストレス障害
災害、戦闘体験、犯罪被害などの強い恐怖感を伴う体験の後、それらの事が思い出されるような物や状況に遭遇すると強い不安や恐怖に襲われたり、睡眠障害などが出現するもの

これらの中で、一般的に「○○恐怖症」と言われるものの多くは、「特定の恐怖症」に含まれるようです

この「特定の恐怖症」は、さらに大きく以下の5つに分けることができます

・動物型
・自然環境型
・血液・注射・外傷型
・状況型
・その他の型

さて、その種類ですが…

これがものすごく大量にあるんです

よく耳にするものから、初めて聞くものまでいろいろあったので、その一部を紹介します(単語の後に「恐怖症」をつけて読んでください

・動物型
蛇、蛙、昆虫、かわうそ、鶏、魚、もぐら

・自然環境型
雷、音、水、、日光、月

・血液・注射・外傷型
血液、注射

・状況
高所、閉所、深所、空所

・その他の型
フルート、愉快・陽気なことに対する恐怖症、現金、木、天国、テクノロジー、数字の13、魔女・魔法、紫色、幸せ、ピーナッツバター、教会、長い単語に対する恐怖症、説教、アイデア、糸(紐)、詩、ネバネバ、紙、あごひげ、ニンニク、ダンス、正義、患者の必要とする鎮痛剤を処方することに対する医者の恐怖症、左にあるものや左利きに対する恐怖症

上記のものはごく一部でしかなく、名前がついているものでなんと531種類もあるそうです

中には、「そんなものが!?」と驚いてしまうものもありますが、患っている方には深刻な問題です

ただ、「恐怖症」との診断は、日常生活に大きな支障が出る場合に付けられるそうです

なので、それを回避することで普通の生活がしっかりと成り立っているのであれば、「恐怖症」ではないということです

私の場合、「西洋人形」は家に無いので、全く問題なく生活ができています。だから、「人形恐怖症」ではないと思います

ただの「西洋人形嫌い」なんでしょう

もしブログの読者の方で、日常生活に支障がある恐怖・不安を感じている方がいらっしゃったら、一度心療内科に相談に行かれるのが良いと思います

余談ですが、今思うと「恐怖症」だったのではないかという経験が私にもありました

中学~高校の時、私は公衆トイレを使うことができませんでした

家のトイレでしか落ち着くことができず、公衆トイレでは、完全に1人で、さらに他人が来る可能性がほとんど無いところでないと、用を足せませんでした

部活で4泊5日の合宿などがあると、日中は昼休みに離れた場所にトイレを探しに行き、夜は深夜にコッソリと起きて忍び足でトイレに行ったりしていました

最悪の場合は、合宿が終わるまで我慢するということもありました

今ではだんだんと慣れてきたためか、問題なくできるようになりましたが、当時は苦労したものです

今回調べてみると、「トイレ恐怖症」「公衆トイレ恐怖症」など名前はいろいろでしたが、同じような症状の人がいることを知り、なんだかホッとしました

やはり理解してくれる人がいると、勇気づけられるものですね

これは、身体の痛みや障害についても同じだと思います

骨格屋は、来院される方の辛さを理解するために、お話を聞く時間を多めにとっておりますので、ご安心ください

それでは、次回のブログ更新は17日の金曜日です

お楽しみに~

*参考URL
http://phobialist.com/(英語)

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