~按摩・マッサージ・指圧~様々な代替療法の起源を探る

みなさん、こんにちは
西口店の中北です

今回は、按摩・マッサージ・指圧をご紹介します

按摩・マッサージ・指圧は、日本では文部科学省または厚生労働省の認可を受けた施設で3年間学び、国家試験に合格した人だけが行える、国家資格です

按摩・マッサージ・指圧は、どれもが「徒手で身体の体表面に物理的な刺激を与え、生体の反応により、体調を整え、病気を予防し、健康を増進する施術」と定義されていますが、細かく見てみると、歴史や施術方法には違いがあります

まず、按摩についてです

按摩は、中国で起こった手技療法と考えられ、日本に渡ってきたのは奈良時代になります

701年の大宝令では、按摩博士1人、按摩師2人、按摩生10人が宮内省典薬療におかれ、当時の医療制度の中に組み込まれていたことがわかります

その後、制度は廃止されてしまいますが、江戸時代に体系化され、香川修庵の著書「一本堂行余医言(いっぽんどうこうよいげん)」などにより、治療法として按摩法が用いられるようになりました

さらに、賀川玄悦の著書「産論」などにより、産科領域でも按摩が利用されるようになっていきました

この産科按摩は、かの有名なシーボルトによってドイツに伝わり、ヨーロッパでも応用されたと考えられています

江戸の末期に、藤林良伯が書いた「按摩手引」により、臓腑経絡学説に基づく按摩法が確立され、現在に至っています

東洋が起源の按摩に対し、マッサージはヨーロッパが起源です

古代文明のころから、マッサージの技術は利用されていて、エジプトの壁画にもその様子が描かれています

しかしその当時は、まだ「マッサージ」という言葉は使われていませんでした

その後、16世紀のフランス人外科医のパレーが、医療としてのマッサージを提唱し、注目を集めました

18世紀に、スウェーデン人のリングが手技療法の一つを「マッサージ」と名づけ、以降「マッサージ」という言葉が使われるようになりました

19世紀に入るとマッサージの大家が多数現れ、その中でもベルリン大学のザブドルスキーやヴェルツブルグ大学のホッファーが有名でした

ホッファーが書いた本は中原貞衛により「按摩術手技」と題して翻訳・出版され、日本にマッサージが広まるきっかけとなりました

指圧は大正時代に按摩術から発展したもので、古来からの按摩術に柔術の活法やカイロプラクティック・オステオパシーなどの技術を取り入れた、日本独自の療法です

これら歴史的な違いの他に、施術方法にもそれぞれ違いがあります

按摩と指圧は、上記の臓腑経絡学説の理論で行うため、遠心性に施術を行います

わかりやすくいうと、心臓から手や足の方向に向かって施術を行うということです

それに対しマッサージは、リンパや血液の循環を促進させるため、解剖学的な構造に従って、求心性に施術を行います

要は、心臓に戻す方向に、手や足の先から行うのです

また、マッサージは直接肌を触って行い、その時に滑りをよくするためにオイルを用いることもあります

手技については、按摩とマッサージはほぼ同じですが、指圧は一点を押圧します

指圧の押し方は流派により様々ですが、以下の三原則があります

1.垂直圧の原則:皮膚に対して垂直に押す
2.持続の原則:押圧を一定時間継続する
3.集中の原則:術者の精神を集中する

按摩・マッサージ・指圧の効果として、一般的に血液・リンパ循環の改善、疲労回復、興奮作用、鎮静作用などが言われていますが、現在のところ、その効果に対する科学的根拠は明らかではありません

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