どんな痛み?日本と海外の表現の違い。治療の鍵になることも

こんにちは骨格屋のひょうきん者もりりんです

骨格屋ではたくさんの痛みを抱えている方が多くご来院されます

痛みは感じている方とそうでない第三者が痛みの質を共有するのはとても難しいことです。

どんな痛みか伝えるのは難しい?

特に痛みを抱えている方は色々なシチュエーションで「どんな痛みか?」を人になかなか伝わらず、もやもやしてしまうということってありませんでしたか?

 

しかし、責任組織や病状経過の判断にとって「どんな痛みか?」というのはとても重要なことです

そのことを考えると患者さんと痛みの内容について共有できることが必要ですが、感覚としての痛みの曖昧さゆえなのか痛みの感覚の性質を直接的に表す語句はほとんどなく、共通語での対話は難しいものがあります

日本語と英語の表現の違い

日本語では痛みを表す言葉として
「ちくちく。」
「ずきずき。」
「しくしく。」
「ガンガン。」
など、例を挙げればきりがないですが、擬音による繰り返し言葉がよく使われます

 

英語ではどうでしょうか。
「piercing pain」  突き刺すような 鋭い痛み
「throbbing pai」   ずきずきする痛み
「cramping pain」  うずくような痛み
「shooting pain」  つけぬけるような鋭い痛み

など、その刺激の状態や刺激を与えるものを具体的に表した言葉が多く使われています

どのように和訳するか。。

患者さんの痛みについて尋ねるものを「痛みの質問票」というのですが、その草分け的な存在で、世界的に最も使われている「マクギル疼痛質問票」というものがあります。

 

マクギル大学のメルザック博士が作ったものなんですが、それを医学博士の熊澤孝朗(くまざわたかお)先生が『標準 痛みの用語集』(南江堂)を作成する際に、マクギル疼痛表質問票の中にある痛みを表す形容詞全78個をどのような和訳で載せるか悩んだそうです

というのは、これまで様々な日本語に訳されていたので痛みの質に関する表現を共通認識できるものにしたかったのだと思います

その為、国際結婚されている言語学者や医師の方々、親が国際結婚しているバイリンガルの方々、そういう何人かの人たちの協力を得て改めて訳したそうです

その作業の中で、教養のある年齢の高い方でもほとんど聞いたことのない形容詞があったそうです。(いわゆる古語です。)

また、先ほどのように日本語は同じ単語を繰り返し言葉で表現することが多いので「ずきずき。」よりも強い痛みを「ずきんずきん。」としたり、ちょっとしたニュアンスから他の方が「ビリビリ。」と訳しているのを「ぶるぶる。」としたり、大変苦労したそうです

その結果、個人の表現の違いを表すために元の英語のニュアンスの説明を書いたそうです

協力者の方々との話し合いを持つうちに、具体的なもので具合を表す英語ならではの質問票であることを痛感し、それを不自然な日本語に書き換えてもあまり意味のないことではないかと熊澤先生は感じたとありました。

痛みの表現は地域によっても違う

日本ではさらに地方によって痛みを表す言葉が違います。そういった点でも痛みの標準化はかなり困難です

 

でも、僕個人的には痛みの質に関してあなた自身が感じた言葉でそのまま表現してほしいのです
「どんな痛みですか?抽象的な言い方でかまいませんので。」と伺います。

それはその方の表現にできるだけ近い痛みの感覚を共有したいからです。英語より明確な意味上での区分はないですが、その痛みの表現されている「口調。」や「表情。」からも細かな情報は受け取りたいからです。

微妙な痛みの表現が治療において大きな手掛かりになることもあります。

もちろん個々の表現方法なのでそれを100%共有できるかはわかりませんができるだけ近い感覚を得て責任組織や病状経過の過程を正確にくみ取れればと考えています

 

「こんな言い方で良いかな。」と不安に思うかもしれませんが感じたままの言葉で教えてください
そのちょっとしたニュアンスが施術や評価する上で重要な手掛かりになります

今日も骨格屋のブログを最後まで読んでいただきありがとうございました
もりりんでした(・◇・)ゞ。
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