寝ているのに日中眠くならないですか?無呼吸症候群の危険性

こんにちは。奈良の新薬師寺になぜか行きたいもりぞうです。
そうだ京都にいこう。

今回は前回の睡眠障害のつづきです。

日本では、成人の約20%、5人に1人がその傾向にあるといわれるほど睡眠障害の中で最も多いのが不眠症と言われているそうです。

加齢とともに発症率が増加し40から50代くらいが最も高くなります。

中年の女性の2人に1人が不眠症と言われています。

ここで不眠症とは
通常の時間帯に寝ているにもかかわらず、入眠や睡眠の持続が困難となって満足感のある良質な睡眠がその結果、日中に身体的、精神的、社会的支障をもたらす疾患のことをいいます。

そのような睡眠障害の中でもっとも有名なのが睡眠呼吸障害です。

睡眠呼吸障害とは、睡眠中に何らかの異常な呼吸を示す病態の総称で1999年に米国の睡眠医学会(シカゴ基準)で
①閉塞性睡眠時無呼吸症候群
②中枢性睡眠時無呼吸症候群
③チェーンストークス呼吸症候群
④睡眠時低換気症候群
の4つのパターンに分類されました。

睡眠呼吸障害の大半が「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。

2003年2月JR岡山駅において山陽新幹線が所定の位置より100m手前で急停車するという事故が起きました。
その運転手は前日に十分な睡眠をとっていたに関わらず、26kmの距離を最高で270km約8分間にわたって居眠り運転をしていましたが、自動列車停止装置が働き大事故にはその時は至りませんでした。

車掌に起こされるまで運転席で熟睡していたそうです。

後で診察したところ運転手の身長は170cm、100kgの肥満体型でSASの重症患者であることがわかりました。

この事故をきっかけとしてSASはテレビ番組によく取り上げられ全国的に知られることになりました。

また男性サラリーマンの5人に1人が治療を要するSASであるという調査結果が、2009年10月京都大学の陳和夫教授(呼吸管理睡眠制御学)らにより発表されました。

また別の調べでは女性も2%いるとのことです。

このSASの中で最も多いのは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と言われるものです。

睡眠に伴て、上気道(気道のうち、鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭まで)周囲の筋肉が緩んで舌が垂れ下がったり、肥満に伴う狭小化により上気道を塞いでしまって無呼吸になるというものです。

ここでいう無呼吸とは鼻・口の気流が1回に10秒以上止まることでそれが1時間に5回以上起こるとSASと診断されます。

1時間あたりの無呼吸回数に基づいた「無呼吸・低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index:AHI)」によって、重症度の目安が示されます。

このAHIが5~15が軽症、15~30が中等症、30以上が重傷です。

SASの二大症状はいびきと眠気ですがSASは高血圧の合併が非常に多く、また循環器疾患の背後にもSASが潜んでいるようです。

SASは頻繁による目が覚める、寝汗をかく、息苦しい、起床時に頭痛がある、夜間に頻尿になるといった症状が見られますが、最も典型的なのがいびきです。

大きないびきをかいていると思ったら急に止まり、しばらくしてから『ぐぅおーーー』と無呼吸発作をおこして目を覚ましていびきと呼吸が再開するパターンを繰り返します。

しかし、当の本人は気づかないので同室で寝ている家族がそれに気づいてSASではないかと言われて気づくケースがよくあります。

いびきは睡眠時に上気道が狭くなってより息を強く吸うと軟口蓋や舌根部が振動するために起こるものです。
これが重度になると無呼吸状態を繰り返すSASになるという感じです。

お酒を飲んだ後やひどく疲れているときに「グーグー」「スースー」といった程度のいびきではそれほど気にする必要はありません。

しかし毎晩習慣性の大きないびきがあり、先ほどの無呼吸発作に近い状態、息を吐くときも吸うときも両方ともいびきを買い続ける方はSASである可能性があるので注意が必要です。

SASのも一つの典型的な症状は日中の過度な眠気です。
呼吸が停止すると息苦しくなって酸欠状態となり一晩に何度も睡眠が中断されますが本人は意外と自覚がありません。

それは無呼吸後に脳波上の覚醒反応が生じて呼吸が再開したらまたすぐ眠ってしまうからです。

しかし、SASになると一晩に数十回から何百回も無呼吸が起こり、その度に脳波上の覚醒反応を繰り返すので深い眠りやレム睡眠が妨害されて寝ても寝てもすっきりしません。

翌朝には頭痛をそして日中には耐えがたい眠気や倦怠感(慢性疲労)をきたすのが特徴です。

集中力が低下して仕事の能率も下がり、居眠り運転や機械の誤作動による重大事故(ヒューマンエラー)を招きかねません。

僕の知人も以前このSASでしたが本人は自覚がなく日中の強い眠気がある程度くらいにしか感じていませんでしたが、ある日かかり付けの内科医を受診した際にSASが疑われ紹介状を書いてもらい専門医を受診すると、

あともう少し遅かったら命に関わっていたといわれたそうです。
重度のSASだったんです。

呼吸が出来なければ血中の酸素濃度がさがり酸欠状態になるため酸欠状態の身体に血液をより多く送らなくてはならない為心臓に大きな負担をかけていたのです。

それから病院に入院して入眠時の心電図や脳波の状態の検査、家で通称シーパップと呼ばれる鼻マスク式持続圧呼吸装置を使った治療が行われました。

睡眠中に装着して鼻マスクから圧力を加えた空気を送り込んで狭くなっている上気道を強制的に広げて鼻からの呼吸を促進させていびきと無呼吸をなくすというものです。

朝まで装着する必要はなく5時間程度で十分だそうです。
1998年から装置の貸し出しに健康保険が適用になったそうです。月々5000円程度の負担で自宅で治療が行えるそうですので興味がある方は一度問い合わせてみても良いと思います。

心配な方は近くの内科や耳鼻科の受診もしくは睡眠呼吸障害の診療を得意とする専門医を受診されるといいと思います。

眠気は事故のもとです。2001年に道路交通法が改正されて「免許の拒否、保留、取り消しまたは停止の対象になる病気」として「重度の眠気の症状を呈する睡眠障害」が加わっていますので居眠り運転にはくれぐれも注意して下さい。

その知人は数日の検査入院とシーパップで1ヶ月もかからず日中の眠気も全くなくなったそうです。人にもよると思いますが一安心です。

それではまた。
今日も骨格屋のブログを最後まで読んで頂き有難うございました。

もりぞうでした。
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