アスペルガー症候群の鑑別診断、治療方法と予後について

こんにちは、山田です

今回はアスペルガー症候群の診断、治療と予後について。

アスペルガー症候群の診断について

小児の発達障害の診断においては、他の障害と共通する特性が多く鑑別には慎重さを要するため、場合によっては何年も掛ることがあるので、やはり多くの症例に接している小児の発達障害の専門医がいる小児神経科や小児精神科を受診するほうが良いと思います。

アスペルガー症候群の自己診断基準としては、アスペルガー症候群自己診断テスト(ICD-10 世界保健機関 WHOの診断基準)やアスペルガー症候群自己診断テスト(ギルバーグの診断基準)があるのでそちらを参考してください。

例としてギルバーグの診断基準です。

A社会性の欠落(極端な自己中心性)
友だちと相互に関わる能力に欠ける。
友だちと相互に関わろうとする意欲に欠ける。
社会的シグナルの理解に欠ける。
社会的・感情的に適切さを欠く行動。

B興味・関心の狭さ
ほかの活動を受けつけない。
固執を繰り返す。
固定的で無目的な傾向。

C反復的な決まり
自分に対して、生活上で。
他人に対して。

D話し言葉と言語の特質
言葉の発達の遅れ。
表面的にはよく熟達した表出言語。
形式的で、細かなことにこだわる言語表現。
韻律の奇妙さ、独特な声の調子。
表面的、暗示的な意味の取り違えなどの理解の悪さ。

E非言語コミュニケーションの問題
身振りの使用が少ない。
ボディランゲージのぎこちなさ。
表情が乏しい。
表情が適切でない。
視線が奇妙、よそよそしい。

F運動の不器用さ
神経発達の検査成績が低い

アスペルガー症候群の治療と予後について

治療と言ってもアスペルガー症候群の原因となっている脳機能の独特な働き方を、薬や手術によって治すことはできないようです。

しかし、人とうまくコミュニケーションをとるためのソーシャルスキル(社会的技能)が身につけられるように支援や指導をしてあげることで、日常生活の困難は徐々に減っていきます。
これは、自閉症をはじめ発達障害全般に有効な【療育】(治療教育)と呼ばれる治療法で、子供の生活上の困難を減らし、状況ごとに適切な行動がとれるよう教育的な援助を行うものです。

発達障害を早期に発見し療育を始めることが、社会に適応しやすくなり、社会生活を営めるようになるという予後のパターンに良い影響を与えます。

逆に障害になかなか気づかれずにいると、ソーシャルスキルが身に付かないために、他人とのコミュニケーションが図れず社会生活が営めないため、社会との接点が減ります。
そうして挫折感や無力感、意欲の減退など二次的な精神障害を引き起こしやすくなると、通常の治療だけでは効果が得にくくなり改善にかかる時間も長くなってしまいます。

要は早期発見・早期働きかけ(治療)を行うことが大切だということです。

カイロプラクティックで治るの??

今度詳しく書こうと思っていますが、「カイロプラクティックで治るの?」という声がちらほら聞こえてきましたので簡単に・・・
すでに病院で「発達障害です」と診断されている方の寛解は時間が掛ると思いますが、その手前のグレーゾーンにいる方、例えば診断基準が10項目あり8項目で発達障害と診断されるとします、そしてテストで7項目該当したとすると発達障害とは診断できないが、それに近い状態の方には良い効果がみられるのではないかと考えています。

さて次回は、ADHDとはです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました(*^_^*)

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