バキバキ、ボキボキで背骨が真っ直ぐに!?その音の正体は…

背骨をバキ・ボキすると歪みがなくなるの?

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日は普段よく聞かれる質問の中から
カイロプラクティックの代名詞ともいえる
“バキバキ”“ボキボキ”についてです。

この音が鳴ると背骨がまっすぐになったりずれたりする
というイメージを持っている方がほとんどのようです。

ちょっと古い話ですが…

昔、とんねずの番組の愛のカイロプラクティック
というコーナーで、曲がった背骨の絵が
“バキバキ”“ボキボキ”っと言う音とともに
まっすぐになるシーンがありましたが、
果たして本当なのでしょうか?

“バキバキ”“ボキボキ”は何の音?

その答えの前にそもそもこの
“バキバキ”“ボキボキ”って音の
正体を考えてみましょう!

よく聞くところでは
・骨のぶつかる音
・軟骨のこすれる音
・靭帯のはじかれる音
・骨の折れる音

などでしょうか?

もちろん“バキバキ”“ボキボキ”いうたびに
骨を折っていては大変なことになってしまいますので
そんな事はありえませんが…

いずれにしてもなんだか破壊的で怖いという方や
なんとなく恐怖心を持っていらっしゃる方も少なくありません。

この音“バキバキ”“ボキボキ”の音の事を
カイロプラクティックでは“クラック音”
といいますがこのクラック音については
1947年にイギリスで
J. B. Roston とR. Wheeler Hainesという解剖学者が
論文を発表しています。

この論文によるとクラック音の正体は
関節の潤滑液に溶けているガスが気化してはじける音
だということがわかりました。

実はこのクラック音は関節がぶつかる時ではなく、
引き離される時になるのです。

“バキバキ”“ボキボキ”音がなる原理

その原理とは…

体の中のほとんどの関節は関節包という袋に包まれ
密封状態になっています。
そして、その中には滑液(かつえき)という液体が入っています。
この関節が引き離されることで関節の中の圧力が一気に下がり
滑液の中に溶けているガスが気化してはじける時にクラック音がなるんです。

これはキャビテーション(空洞現象)といわれるもので、
一度このキャビテーションが起こると
気化したガスがまた滑液に溶けるまで20分ほどかかるので、
同じ関節は続けて何度も鳴らすことは出..来ないんですね。

先の論文ではこのクラック音を指の関節で調べていたのですが、
腰や首でなる“バキバキ”“ボキボキ”も同じ現象と考えられています。

“バキバキ”“ボキボキ”ではズレはなおらない

そう考えると指を鳴らしたから指がズレる
とかズレが戻るなんてことは無いのと同じで、
“バキバキ”“ボキボキ”音がしたからといって
背骨がズレるとかズレが戻るなんてことは無いんですね。

とはいえ、しょっちゅう指を鳴らし続けていると
だんだんなりやすくなったという経験のある方も
多いんではないでしょうか?

これは何度も関節を引き離すことで、
関節包が伸びやすくなり
簡単にクラックするようになっていると考えられます。

カイロプラクティックでは
関節の動きの悪くなっているところをアジャスト(矯正)
することでポキッとなることがあるのですが

自分で“バキバキ”“ボキボキ”しようとすると
通常は問題のある動きの悪い関節ではなく
そこをかばっている為に動きすぎている関節が
クラックする事が多いんです。
すっきりするからという理由で
自分で“バキバキ”“ボキボキ”するのは
やめておいたほうが良さそうですね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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