女性に多い甲状腺疾患とは。妊娠中は一過性に起こることも

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こんにちは骨格屋のもりぞうです

今日は女性に多い甲状腺の問題を取り上げたいと思います

まず甲状腺から出るホルモンの機能は簡単にいうと全身の代謝を促進させます

ですので亢進症では体温や心拍数が上がり発汗や暑さを感じることもあります。また食べるものも制限していないのに痩せていったり下痢、まぶたがむくんだり眼球が突出することも症状の1つです

甲状腺からのホルモンの受容器は全身にあるため全身性に様々な症状を呈します

中でも代表的な病気がバセドウ病です。歌手の絢香さんも数年前に発表して活動を制限したのも有名ですよね

バセドウ病は自己免疫性疾患の1つで自分が持っている抗体が甲状腺を敵とみなして攻撃してそれによって刺激された細胞が過剰に甲状腺ホルモンを放出してしまう疾患です。

特に20代~30代の女性に多いのも特徴です

対して甲状腺ホルモンが減少する病気を甲状腺機能低下症といい、逆に代謝が低下するので寒く感じたり、便秘、髪が抜けやすくなったり精神的な活動も鈍くなりやる気が起きなくなります。乳児の時に甲状腺機能低下症になると(クレチン病)、身体の発育が悪いだけでなく知能低下も起きるため早くから治療は始まります。

高齢者では認知症になったと誤解されるケースもあり専門学生時代に病理学の先生がこの認知症と間違われるケースは実はかなり多いと聴いたことがあります

大人の甲状腺機能低下症は粘液水腫といって全身がむくんだような感じになります。

橋本病が機能低下症では有名ですが特に中年期以降の女性に多く、更年期障害と診断されることもあるそうです

やはり全身性に影響を与えるので診断しづらいのでしょうか。。。

今まで全く甲状腺を患っていなくても甲状腺機能亢進になることがあります

それが妊娠中です

女性の場合は妊娠8~12週頃に一時的に甲状腺機能が亢進することがあります。胎盤がつくるhCGというホルモンによって甲状腺が刺激されるためと考えられています。

つわりの強い人に多くみられ、血中hCGは60000 IU/l以上の高値を示します。もともと甲状腺には全く異常がない人にも発症します。一時的な機能異常ですので時期がくれば治まりますが、機能亢進の程度が強い時は無機ヨード剤による治療が勧められます。バセドウ病と見分けるのが難しいことがあります。 。

ただこれは一過性なので妊娠中のホルモンの影響ですので産後は安定します

また妊娠する前に甲状腺機能亢進がある方には逆に症状が妊娠後期に軽減されることがあります。
これは赤ちゃん自身が身体にとっては異物と感知されるため妊娠を継続するために抗体の働きを一時的に弱めるためです

それによって甲状腺を刺激される状態が一時的にですが緩和します。

甲状腺の治療は主に放射線治療、外科的手術、薬物治療です。

赤ちゃんがいれば放射線は基本的に第一選択はしませんし、外科的な治療も同様で基本的には薬物治療になります。

薬物治療はメルカゾールやプロパジール(チウラジール)が主に処方されますが妊婦さんにはプロパジールが選択されることの方が多いようです。過去の論文ですがメルカゾールは赤ちゃんの催奇形性の可能性が数パーセント増すという研究データがいくつかあるためです

しかしかなり昔の論文で全ての研究で催奇形性が増すという結果が出たわけではないこと。
最近は甲状腺治療において進歩したが薬の効果を立証するためには患者が同じシチュエーションで薬を使用した方と使用しない方を比較しなければならない為倫理的にも問題が指摘されていて立証が難しいので、医師の判断によりますが子供のことも考慮してプロパジールの方を選択する方が多いようです

では2つの薬で何が違うかというと即効性です。メルカゾールは短期間で数値に変化が出やすいのですがプロパジールは約2ヶ月くらい服用して徐々に低下してくるそうです

甲状腺の病気と早産や流産の可能性は機能亢進時には高くなりますが奇形とは関連は認められないし根拠もないようです

甲状腺機能亢進症自体が直接生命に関わることはほぼ無いですが、甲状腺機能亢進だと脈拍が増え出血量が増えるためオペが選択しにくくなるので数値を安定させる必要があります。また甲状腺の外科的なオペも選択できませんので治療は必要です

またお母さんの抗体がお腹の中の赤ちゃんの甲状腺を攻撃して一時的に機能亢進したり、薬の服用により機能低下になりますが産後には赤ちゃんは安定します。また遺伝性の疾患ではないので安心して下さい

唯一、甲状腺の疾患で命に関わってくるのが甲状腺クリーゼという疾患です。

定義
甲状腺クリーゼ(Thyrotoxic storm or crisis)とは、甲状腺中毒症の原因となる未治療ないしコントロール不良の甲状腺基礎疾患が存在し、これに何らかの強いストレスが加わった時に、甲状腺ホルモン作用過剰に対する生体の代償機構の破綻により複数臓器が機能不全に陥った結果、生命の危機に直面した緊急治療を要する病態を
いう。

わかりづらい文章ではありますが、基礎疾患に甲状腺機能亢進症があったり治療はしていたものの数値がコントロールできていないときに稀に外傷や感染症に感染して急性発症するものです。強い精神的なストレスによっても誘発される場合もあるそうです。

症状は中枢神経症状があるかないかが診断基準になっており昏睡状態や幻聴などの明らかにまずいだろという所見があるので気づかないなんてことはまずクリーゼに関してはありません。

2004年から全国の医療機関を対象とした甲状腺クリーゼの調査が5年間かけて実施されました。その結果、国内での発症数は年間150人以上で、死に至る率は10パーセントを越えることが分かったそうです。

しかしこれは甲状腺機能亢進症に罹患している方の1~2%ほどでさらに治療を受けていればほとんど起きない(治療していれば数千分の1以下)と専門医からも聴きました。

今まで運動部で激しい運動を日常していた方だと頻脈になっても気づきづらかったり、もともと除脈の方は亢進しても気づきづらいそうです。高齢になってからだと急に頻脈が増えると本人が気づくため割と見過ごすことが少ないそうです

亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎など一過性のものは放置していても治るのですがバセドウ病や橋本病などの慢性的な疾患は一度専門医を受診することをお勧めします。

頻脈、発汗、ほてり、運動しているわけではないのに息があがる。痩せや食べ過ぎているはずなのに体重が変わらない。いつも下痢をする。手の震えなど症状が複数あれば一度内分泌科やあれば甲状腺科に診てもらってはいかがでしょうか。

今日も骨格屋のブログを最後までご覧いただきありがとうございました。もりぞうでした(・◇・)ゞ。
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