こんにちは骨格屋の風邪知らずもりぞうです。

みなさん風邪はひきやすいですか。それとも風邪にはかからないタイプでしょうか。

風邪は例年9月には一連のライノウイルス感染にはじまり、やがて10月と11月にはパラインフルエンザウイルスの蔓延。冬季には呼吸器系シンチウムウイルス、ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、コロナウイルスが活発に活動してまたライノウイルスが。。。というようにだいたいこんな感じで一巡しています。

この風邪にはみなさん警戒されている方が多いと思いますがどのようなメカニズムで風邪症状を呈するのでしょうか。

風邪症状の原因には細菌やウイルスなど多岐にわたりますが大人がかかる多くの風邪症状の原因になっているのがやっぱりウイルス感染です。

ウイルスは他の生物の細胞を利用して、自己を複製させることのできる微小な構造体となっており非生物として扱われることもあるそうです。

このやっかいなウイルスの中で鼻風邪を主症状とするもっとも罹患率の高いのがライノウイルスです。

このウイルスの研究をする上で20年前までの科学界ではどの病気でもその症状は病原体か病原体が生産する毒素によっておこると決めつけられていました。

風邪ウイルスも同様です。

インフルエンザが下気道の細胞に悪さをするのは分かっていたのでそう信じていました。

コペンハーゲン大学で風邪によって鼻内面にどのような損傷が起きているかを検査した研究がありました。
56人のひどい風邪をひいた被験者の粘膜と2週間後に完全に回復した同じ被験者たちの鼻細胞の生検をしました。

その結果はどの検体をみても鼻粘膜に全く損傷が見当たらなかったのです。
たしかに風邪をひいて2,3日の人の鼻組織には好中球(白血球の一種)の増加は確認できたのですがこれは通常の鼻水やくしゃみ、その他の初期症状と一致していたのです。

ところが鼻の上皮細胞はというと風邪をひいた人の検体もひいてない人の検体も全て正常そのものでした。

研究者たちは『どこで間違えたのだろう。。』と頭を抱え自分たちが目にしたものが正しいということにかなり時間がかかりました。

その後ににもライノウイルスの無害性についても他に証拠があがり始めました。

確かにウイルスは先ほどのインフルエンザウイルスのように上皮に壊滅的な損傷を与えるものもありましたがこのライノウイルスはほとんど損傷を与えていませんでした。

このようなほぼほぼ無害なウイルスは普段眠っている我々の身体プロセスの活性化。いわゆるウイルスに対する防御反応である炎症プロセスを引き起こしているということになります。

つまり風邪の諸症状は自分たちがつくり出していることになります。

例えるとSNS上でちょっかいを出された普段は温厚な人が激昂して暴れて手が付けられなくなるみたいな状態です。(例えが下手ですみません。)

2008年に科学者たちが風邪ウイルスに対するヒトの体細胞の反応を調べた際、健康な人に比べて風邪をひいた人たちの免疫系の遺伝子がどういうわけか過剰反応をすることを発見しました。

これはある意味自然な体の反応となります。

逆にいえばその体の過剰な免疫反応が落ち着けば風邪の症状も落ち着くはずです。

こうした辛い症状はいったい何のためにあるのでしょうか。

実際のところ風邪の症状には有益なものもあるかもしれないと考え専門家のなかでも全ての症状をなくすこと(もしできたらだけど。)は賢明ではないと考える人もいます。

エモリー大学医学部精神医学教授のアンドリューミラー氏は風邪をひいて引きこもり、軽いうつ状態は生存メカニズムであるといいます。

動物界ではよく見られる現象で天敵がリスを追いかけず、そのリスはナッツを埋めず、人がメモ帳をひらくことをしないのは身体にエネルギーを蓄えるのを待つ為だといいます。

また慢性的なストレスや睡眠不足は風邪の罹患率を上げるようで慢性疲労は身体に休んだ方が良いというシグナルを「風邪症状」として教えてくれるのかもしれません。

しかも現在の科学で風邪を一発で治す魔法の薬や予防できるものはありません。

というのも以前は一般風邪に対するワクチンをつくるということも行われていましたがこのライノウイルスだけでも100種類以上の型があり進化し続けているし、もし100種類以上のワクチンを打った方が身体がおかしくなりそうです。

しかもライノウイルスの感染力はきわめて効率的で迅速です。

一個のウイルスの粒子が鼻に入ってわずか24時間で『ミッション完了!!』ってな具合なのでくしゃみ鼻水は感染から12時間以内に始まり、48~72時間でピークを迎えます。

なので朝かかって夜には風邪って状態です。

そんでもってウイルスなので抗生物質は効きません。かえって常在菌などにも悪影響を与えるのでウイルスである風邪が長引いたりひどくなる可能性もあるのでご注意を。

この機序をみるとなんとなく風邪症状自体も体の免疫系の過剰反応なので器質ではなく機能障害のような気がしてきます。花粉症も似たようなところがあるので僕たち徒手医療でもなにかできるのではないかと思えてしまいます。

その為にはもっともっと勉強が必要だと思いますが可能性が広がるよう精進していきます。

最後に風邪の予防法のメモです。

今日も骨格屋のブログを最後まで読んで頂き有難うございました。
もりぞうでした。

予防メモ

十分な睡眠
2009年カーネギーメロン大学のシャロルド・コーエン曰く睡眠時間が7時間より短い人は3倍風邪をひく確率が高くなった。また熟睡できない人(睡眠時間が就寝時間の92%以下の人)にいたってはこの数字は5倍に跳ね上がった。

禁煙する
1990年初期、コーエンとCCUの同僚たちは喫煙風邪の罹患率の関連を調査したところによると喫煙によって風邪の罹患率が増加した。(おそらく喫煙によって気道に張り巡らされた上皮が損傷をうけるので)風邪症状が重症化した。

運動(ほどほどに)
ウォーキングやランニングなどの何らかの有酸素運動を毎日30~60分する人は運動しない人に比べて風邪をひきずらく、ひいても症状が出る期間が短かった。運動を毎日90分以上は逆に感染症を増やす可能性がある。一週間に30km以上走っている人はかえって風邪をひきやすくなったそうです。

感染経路は飛沫感染もありますがやはり直接接触が多いようです。ライノウイルスは手の表面でも2時間は生き続けるので沢山の人が触れる公共物に触れた後に目をこすったり鼻に触れることを控え。こまめな手洗いやうがいが大切です。

参考文献『かぜの科学』
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