臨床上よく見られる、神経系機能障害のメカニズムその2

こんにちは、山田です(。・ω・)ノ゙

今回は、神経系機能障害のメカニズムその2で、神経系機能障害の好発部位についてです。

神経系が通過するトンネル

身体には、神経系が通過するための軟部組織、骨などによって形成されたトンネルがあります。
例えば、手首にある手根管には正中神経、脊柱にある椎間孔には脊髄神経、殿部の梨状筋下孔には坐骨神経が通っています。(他には、ギヨン管、肘部管、橈骨神経管、ハンター管(伏在神経)足根管など)
神経系はそのトンネルの内壁を形成する構造との間に摩擦を生じたり、内壁による圧迫を受けたりします・゚・(ノД`;)・゚・

神経系が分岐する箇所

神経系が分岐する箇所で、特に鋭角に分岐している箇所では、神経は運動による適応が行いにくいため、張力が大きくなりすぎて神経系機能障害が生じやすいのです。
例えば、総腓骨神経が浅腓骨神経と深腓骨神経に分岐する箇所などです。

神経系が相対的に固定されている箇所

例えば、腓骨頭部での総腓骨神経、橈骨頭部での橈骨神経などで、このような箇所では、神経系の可動性が制限されるため、神経系にストレスが加わりやすく障害が生じやすい。

神経系が骨の上を通過する箇所

このような箇所では、摩擦による障害が生じやすい。
例えば、内果上を脛骨神経が通過する箇所、腕神経叢が第一肋骨上を通過する箇所、橈骨神経が上腕骨の橈骨神経溝を通過する箇所です。

緊張点

関節運動に対して、神経系が主として運動によって適応する箇所結合組織が少なく、主として伸張によって適応する箇所は結合組織が発達している。そのような箇所は緊張点と呼ばれ、一般に関節周囲に見られます。
胸椎6番レベルや膝関節後面は緊張点であり、臨床的に神経系の障害が生じやすい個所です。

神経障害の実際

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実際には、神経系機能障害には特有な症状や徴候は存在しないといわれているのもあり、臨床では、事故などの急性的ではない限り、単一的な問題ではなく長期の間に複雑化して、今現在の症状が出ていると考えられるので、回復にも時間が掛ることが多いと感じます。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

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臨床上よく見られる、神経系機能障害のメカニズムその1

こんにちは、山田です

今回は、臨床上よく見られる、比較的軽度な神経系機能障害のメカニズムについて紹介したいと思います。
いわゆる、しびれや鋭い痛み(神経の障害)は、身体の中でどうなっているのかを解説していきます。

神経組織は、物理的外力(摩擦、圧迫、張力)によって直接的に影響を受けますが、必ずしも直接的かつ大きな外力が影響をしているわけではないようです。

20mmHg 【ミリメートルエイチジー】(水銀柱ミリメートル)程度の比較的軽度の圧力増加によっても正常な血流を保つ圧勾配が障害され、神経への栄養補給が低下します。
したがって、通常の運動、姿勢、反復的筋収縮により、神経の栄養が障害される可能性がある訳です。

外部からの圧迫の増加により、神経線維からの静脈の流れが障害されると循環障害により酸素欠乏状態や浮腫が生じ、さらに圧迫が増加する、その結果、神経束内線維化が生じることにより一層圧迫が増加し、低栄養低酸素状態が増悪します。

結果、栄養障害がおこり、さらに軸索輸送メカニズムが影響を受けると神経伝達物質を十分生産することが出来ず、神経の伝達機能に問題を起こすのです。

これらの、神経障害の結果、疼痛、知覚異常症、無感覚症、筋力低下、反射低下、自律神経系徴候が生じることになります。

症状の種類
神経系機能障害の主な症状は痛みですが、その他に、脱力感、麻痺、異常感覚、感覚脱失を訴えることがあります。
「焼けるような痛み」の訴えは神経性の痛みの特徴的な表現ですが、その他「はっきりしない痛み」「深部の痛み」「重いような痛み」「ズキズキするような痛み」「鋭い痛み」など、様々な表現が見られます。

神経症状が出ている方で、足部、中足趾間関節部、指間のような部位が「むくんでいる」と訴えることがありますが、訴えのみで明確な浮腫が見られない場合が多いです。
むくみの感じは、神経系の異常によって、もたらされている可能性が高いと思います。

異常感覚および感覚脱失は、痛みを伴う場合と痛みを伴わない場合があります。
脱力感は、遠心性のインパルスが障害されることによる運動麻痺の場合もあるが、痛みのために関節を動かすことが出来ない疼痛抑制による筋力低下の場合もあります。

次回は、神経系機能障害の好発部位を紹介していきます。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

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