胃の痛みの原因は本当にストレス?ピロリ菌原因説を考える

こんにちは骨格屋の秋の足音がきこえてきました担当のもりぞうです

さて前回の「胃潰瘍は不安からくる。。。?」の続きです

前回のおさらい
胃潰瘍はストレスや大きな病気などで入院している患者に起きやすく精神的なストレスが胃潰瘍の原因ではないかというのが一般的な認識として長く理解されていました

実際脳と腸は繋がっていてお互いに影響し合っているのは間違いありません

その結果胃潰瘍には精神安定剤を処方する医師がほとんどだったのです

しかし、精神安定剤で胃潰瘍が治るということにはありませんでした
そして、いろいろな研究がありましたが胃潰瘍と不安やストレスを完全に結びつける証拠もありませんでした

また病理学者は人間の潰瘍病変には細菌がいるのを発見していましたがそれを無視しがちでした
でも細菌にしてみると腸管上皮にできた穴に住み着く絶好の機会を逃す手はありません

腸管の上皮はそれ自体が感染にたいする防護壁なので潰瘍部分は細菌からすれば身体の防御システムをやぶる突破口です

1984年に最初の観察を行ったのはB.Jマーシャルという人だったそうですが(実際はその前からあったそうですが)、その細菌を注意深く観察した研究者たちがいました。

その研究の結果細菌は潰瘍によってたまたまできた穴に一時的に住み着いているわけではないということがわかったのです

なぜなら、もしそうならたまたまそこにいた細菌は全て飛び込むはずだから様々な種類の細菌がいるはずです

ところが、潰瘍のできた胃や十二指腸で発見されたのは必ずと言っていいほどヘリコバクター・ピロリ菌が存在していたのです

この関係さえつかめればヘリコバクター・ピロリ菌が潰瘍を引き起こしている真犯人であるといえそうです

まさに放火犯を追跡する刑事のようですが逮捕までにはそれほど時間はかからなかったようです

今では潰瘍の大部分は脳からの指令による胃酸過多が原因ではないというのが通説です

潰瘍はヘリコバクター・ピロリ菌の感染症状の1つです

ピロリ菌は胃の塩酸にさらされても死なない珍しい生物ですので、胃潰瘍の治療にはピロリ菌を根絶させることも含まれているのです

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を出します。ウレアーゼは胃の中の尿素を分解してアンモニアを作り出しますアンモニアはアルカリ性なので胃の中の酸を中和してしまうので強酸性なのですがそれでも生きていけるわけです

治療は適切な抗生物質と胃液の酸をなくす薬を併用するそうです。理由ははっきりとはわかっていないらしいのですが胃の内部が酸性でない時の方が抗生物質に弱いそうです

治療では約9割以上の菌に効果があるらしいので胃潰瘍に関してはメンタルクリニックなどに行くよりは早く寛解します

放置すれば潰瘍から腸管出血が起こると知らないうちに重篤な貧血状態になってしまうこともあるし、潰瘍がさらに広がると腸管に穴が開き穿孔を起こす可能性もあります

腸管穿孔は緊急の治療を必要として、もしも迅速に孔を塞ぐことが出来なければ命に関わることもあります

塞ぐことができても感染症があるためリスクはかなり高くなります
なので潰瘍は侮れない状態ではあります

このように医学の進歩はとてもありがたいことですが、このピロリ菌は小児の腸にはほとんどありませんが高齢者になると逆にほとんどの方の胃や腸に存在します

しかし全員が胃潰瘍になるわけではないしピロリ菌がいなくともなる人もいます。

人はロボットでもないし同じ人でも千差万別です。
人が健康に生きるということは沢山の要素が絶妙なバランスで在るのだと思います。

西洋医学だけでは原因不明でよくならない人もたくさんいます。そんな方々に徒手医療で何かサポートできればと思い骨格屋では日々知識と技術の研鑽をしておりますので何かお役に立てれば幸いと思います。

今日も頑張ります

本日も最後まで骨格屋のブログをご覧いただきありがとうございました
もりぞうでした(・◇・)ゞ。
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