発達障害6「ADHD(注意欠陥多動性障害)の特徴」

皆様あけましておめでとうございます、山田です(^o^)丿
2014年も骨格屋をよろしくお願いしますm(_ _)m

さて今回は、「ADHDの特徴」です。

ADHDの行動特性は、脳の実行機能がうまく働かないために自分を制御できないことが原因で生じるものです。
具体的には、注意を向けなければいけない対象に自分の注意を向けることができない、ある衝動がわき起こったときに、行動を起こす前にやってもよいかどうかを一瞬立ち止まって考えることができない、今自分が何に取り組まなければならないかということを意識し続けることができない。といった具合です。

このような行動特性のために学校では先生の指示に従えなかったり、授業の内容がよく理解できなかったりといった不都合が生じます。

また我慢ができなかったり、衝動を抑えられなかったりすることで、「乱暴な子」や「わがままな子」といったレッテルを貼られてしまい友達との関係がうまく築けないということがしばしば見受けられます。

ADHD8つの特徴

1、忘れ物が多い
学校や職場で必要なものを忘れたり、宿題はやったのに持ってくるのを忘れたりします。
また仕事や待ち合わせしていることを忘れてしまうため、待ち合わせ場所に行きそびれてしまうこともあります。

2、集中できない
すぐに集中が途切れてしまうため、課題や宿題、作品作りを最後までやり遂げることが困難になります。
人の話をしっかりと最後まで聞いていることが難しいため話の内容の理解力が乏しくなります。

3、注意力が散漫
自分の注意を注意を向けるべく所に向け続けることが苦手です。他の物音や目に入った物に注意を奪われやすいので、やはり集中して話を聞いたり作業をすることが難しくなります。
普通ですと、一瞬気を取られることはあっても自制が働き、自分の注意を元に戻すことができます。

4、落ち着きがない
一定時間じっとしていることができません。常に体のどこかを動かしていることがあります。
おしゃべりがやめられなかったり、授業中着席していることができないため立ち上がったり立ち歩いたりします。
特にこの特性が目立つと公共の場や厳粛な式典の席でもおしゃべりがやめられなかったり、じっとしてられずにいるので、「行儀の悪い子だ」とか「親のしつけが悪い」などといった非難を受けやすくなります。
こういった特性はTPOを選ぶことなく現れるので、逆に家庭では親の言うことが聞けなかったり、マナーを守ることができないが、公共の場ではきちんとふるまえるのであれば、ADHDではないということになります。

5、考えてから行動することが苦手
「考えてから行動する」ということが苦手なので、思いついたことをすぐに行動に移してしまいます。
ですので、突発的な行動や言動が多くなるため「手をあげて、先生に指されてから答える」ということができないので、指されてもいないのに答えてしまいます。

6、順番を待つことが苦手
列に並ぶことが苦手で、順番を待ってから行動することができない。

7、かんしゃくを起こす
自制が効かないので、自分の意見が通らなかったり、思い通りにならないと、大声を上げたり、周りの人を叩いたりして怒りをぶつけます。

8、事故に遭いやすい
注意力が散漫で、衝動的に行動をしてしまう傾向が強いため、事故に遭いやすいという統計が出ているようです。

ADHDチェックリスト

■注意欠陥
1、いったん始めたことを最後までやりきれない
2、しばしば人の言うことを聞いていないように見える
3、すぐに気が散る
4、集中力が必要な宿題などをやり遂げることができない
5、遊んでいてすぐに飽きてしまう

■衝動性
1、よく無思慮に行動する
2、一つの事に熱中したかと思うとすぐに他の事に気が移る
3、課題を順序立てて行えない
4、何をするにも付きっきりの指導が必要
5、ゲームや遊びの順番が待てない

■多動性
1、走り回ったり、高い所にすぐに上がったりする
2、静かに座っていられない
3、いつもモーターで動かされているかのように動き回る

■友人関係
1、すぐにぶったり、ケンカをする
2、ほかの子に嫌われている
3、他人の邪魔をよくする
4、他人に命令ばかりする
5、ほかの子をよくいじめる
6、集団の遊びに参加しない
7、すぐにかんしゃくを起こす

(点数:全くない(0点)、時々(1点)、しばしば(2点)、いつも(3点))

評価は何点以上ならADHDであるという評価はできないが、得点が高いほどその可能性は高くなります。
チェックリストがあれば、治療の効果を評価する際にも活用できます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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発達障害5 ADHD(注意欠陥多動性障害)と神経伝達物質

こんにちは、山田です(●^o^●)

今回はADHDの原因の続きになります。

ADHDに関わる神経伝達物質

ADHDの行動特性には脳内の神経伝達物質も関わっていると考えられています。
神経伝達物質とは神経活動を起こす際に脳内の神経細胞間送られる電気的信号を伝える役割を担っています。

神経伝達物質は大きく分類すると以下の3つになります。
アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)。
ペプチド類(バソプレシン、ソマトスタチン、ニューロテンシンなど)。
モノアミン類(ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、ドーパミン、セロトニン)、アセチルコリン。

このなかで、ADHDに係わりの深い物質は、ドーパミンとノルアドレナリンになります。
今回は特にドーパミンに注目したいと思います。

ADHDに関わりの深い「ドーパミン」

ドーパミンは主に運動調節や認知機能、感情、意欲、学習、目的をもって行う行動を促したり、ワーキングメモリーを働かせたりする神経活動に重要な役割を果たしているといわれています。
これらの神経伝達物質が、必要時に神経伝達を行うことができないと、学習や課題がはかどらなくなったり、注意力が低下したり、ワーキングメモリーが十分に機能しなくなったりするのです。
ADHDでは、ドーパミンの働きが低下していると考えられています。

ADHDでは、神経細胞から放出されたドーパミンが、ドーパミン受容体というところに結びつく前にドーパミントランスポーター(一度放出されたドーパミンを再利用するための再取り込み口)に過剰に再吸収されてしまうために、神経伝達が滞ってしまうのです。(受容体の働きが低下している場合もあると考えられます)

そこで、ADHDの治療では、ドーパミントランスポーターの活動亢進を抑える薬が用いられています。
その薬は、トランスポーターの働きを抑制することで、ドーパミン受容体が受け取るドーパミンの数を増やし、神経伝達を活発にさせる作用があります。

薬効が続いている間は、多動性や衝動性などの症状を抑えることができるようです。しかし、薬効が切れたとたんにもとの行動特性が現れてしまいます。
薬で根治できるわけではないようですが、ADHDの行動特性を一時的に軽快させることが可能なようです。

効果は劇的なようで、服薬したADHD患者の約8割が、集中力が向上し落ち着いて行動できるようになることが報告されています。また、多動性や衝動性ほど顕著ではないものの、不注意の改善にも一定の効果あるといわれています。

今回脳の神経伝達物質の話から薬の話になってしまいましたが、薬のことは専門外なので、詳しくお知りになりたい場合は専門の医師か薬剤師にご相談ください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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発達障害とは4「ADHD 行動特性の表れ方の3つのタイプ」

こんにちは、山田です(●^o^●)

いよいよ待ちに待ったウィンタースポーツシーズンですね♪
今年は何回行けるかな?

今回は発達障害シリーズ4回目「ADHDとは」です。

ADHDとは

ADHDとはAttention-Deficit(注意欠陥)/Hyperactivity-Disorder(多動性障害)の略です。
注意力の不足、落ち着きのなさ、衝動的な言葉や行動(衝動性)をコントロールすることの難しさなどを特徴とする発達障害です。
集団生活を始める前はこうした特徴には気付きにくいが、幼稚園や保育園などで集団生活が始まる頃からこうした特徴が目立つようになってきます。
ですので、親が気付くよりも集団の子供に接している機会が多い保育園や、幼稚園、学校の先生が最初に気付くというケースが少なくありません。

このADHDは子供の3~5%にあると考えられていて5対1の割合で男児に多く見られるそうです。

私山田も小学校1・2年生の時は授業中に立ち歩いたり、後ろのほうで踊ったり、校庭に出て走り回ったりetc…..
と「どこか変な子」だったようです(ようですというのは、私自身あまりその頃の記憶がなく同級生から聞いた話しなので(汗))
3年生に上がるころにはそのようなこともなくなり、まじめ(?)に授業を受けていました(ホッ)

ADHDの行動特性

ADHDは行動特性の表れ方により3つのタイプに分けられます。
1、不注意型
「不注意」の特性が強く現れ、多動性や衝動性はあまり目立たないタイプ。
物忘れが多く、気が散りやすく、物事に集中できない特性がある。
おとなしいことが多いため、教室では目立たず、障害に気付かれにくいタイプでもある。
女児に多い。

2、多動性・衝動性型
「多動性」「衝動性」の特性が強いタイプ。
落ち着きがなく、授業中に立ち歩いたり、おしゃべりがやめられなかったり、ささいなことでカッとなり友達と衝突することもある。
男児に多い。

3、混合型
「不注意」、「多動性」、「衝動性」のすべての特性がみられるタイプ。
ADHD全体の80%を占める。

ただし、このように分けられたとしてもひとりひとりの特性のあらわれ方は違い、それ故必要とされるサポートの仕方も異なるのが現実です。

ADHDの原因

本当のところ原因は分かっていませんが、ADHDは家族性があることから、遺伝子の関与があると考えられています。
また、他の発達障害同様、脳の特定部位の働きや、一部の神経伝達物質の働きの低下が関連しているとみられています。

脳の特定部位の機能低下
1、前頭前野の活動低下
集中力の維持、感情の抑制、行動計画、思慮深さワーキングメモリーなどの機能をつかさどっている部位

2、尾状核(ADHDでは尾状核の容積がやや小さめ)
運動や行動をスムーズに行うための調節機能をつかさどっている部位。前頭前野で働かせたワーキングメモリーに基づき、行動を起こすときに尾状核が重要な役割を果たす。

3、前帯状回の活動低下
多くの情報から必要なものだけを選択し、不要な情報は取り込まないようにする「選択的注意」という機能を担っている部位。

神経伝達物質の関わり

ADHDに関連する脳内の神経伝達物質(神経活動を起こす際に神経細胞間で送られる電気的信号を伝える役割を担っている物質)はドーパミンとノルアドレナリンです。

次回はこの辺りをもう少し掘り下げていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました(*^_^*)

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