見ている世界は脳が作る-トリックアートと錯視-蛇の回転

こんにちは!東口店の中北です
今回のブログは、身体の不思議のひとつ、 「錯視」 について書いていきたいと思います。
ちょっと長いですが絵もありますので、楽しんで読んでください

いきなりですが…この絵はどう見えますか?
(注!!!! 画像を見ると目が回りますのでお気をつけて

出典:http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/

1、これがどうした
2、なんか動いてる?
3、ちょうキモイ

この図は「蛇の回転」と言われています。

みなさんテレビや観光地でトリックアートを見たことがありませんか
トリックアートは、人の目の錯覚を利用した芸術の一種です。
アートですので「錯覚を作り出す絵」をあえて書いて、私たちを惑わせて(失礼)くれているんですね!

「トリックアート」って「錯視」なの
完全なつながりがあるかどうかはっきり書かれた文章はありませんでしたが、「錯視」の定義としては、視覚の錯覚

錯覚とは「実在する対象の真の特性とは異なる知覚のこと」である

とされています。
カッコ良く言ってみたはいいですが、ややこしいですね
ただ、目の「錯覚」(視覚の錯覚)を利用している絵であることは確かなようです。

それでは「錯視」の説明を…(・∀・)(^∀^)
錯視の種類は、形、明るさ、色、運動の見え方など色々あるようです。。

錯視研究というジャンルもあり、今回は先ほどの絵の作者でもあり日本における錯視研究の第一人者である知覚心理学者 北岡 明佳(立命館大学文学部)教授の文献を主に参考にさせて頂きました。

参照サイト:北岡明佳の錯視のページ

錯視は、目の「機能」がおかしくなった、ということではありません。
「脳と視覚の受け取り方の違い」を私たちは「錯視」としてみているんです。

ちょっと詳しくすると…
目からの情報は、視神経(視覚の神経)で回収され、脳の後頭葉というところまでいき、その情報が整理・認識されて、やっと、「見える」ということになります。

ということは、目で動きのない静止画を見ていても、

脳が、その静止画の「色」・「形」・「絵の周りとの繋がり方」を勝手に付け足しして受け取っていたら…。
静止画でも動いているように見えたりしちゃうんですね

さて、先ほどの絵「蛇の回転」の解説です!

1の方
「俺見えない」という方もいるかもしれませんが、20人に1人の割合で見えない人がいるそうです。北岡教授によると、その傾向は、知能が高い・年齢が高い 方にあるようです。(見えるから知能が…っってわけではありません

2の方
一般的にはこう見えます
絵の細かい部分を凝視すると動いていない(静止画である)のがわかります。

3の方
目には衝撃的ですよね…。お食事中でしたらすみません。

このように、動きのない静止画でも工夫すれば動いているように脳が勘違いしてしまいます。

さらにこのジャンルは、ただ「面白い」だけではなく、「生活に応用されていることを改めて発見したので、ここに書いていきます。

身近なものには、「交通状態への応用」 がありました

・上り坂と下り坂への応用
道路を正面から見た時、上り坂が下り坂に見える(その反対も)

これを利用して「渋滞の緩和」をする研究がされているそうです!
完成すれば渋滞も怖くない!

もうひとつは、「イメージハンプ」(目的:速度抑制)
実際の「ハンプ」とは道路が▲に盛り上がっている部分を言い、乗り上げるとゴトゴト音がし、スピードを出している車の速度抑制の効果があるとされています

「イメージハンプ」は、トリックアートの立体絵のようなもので、
車道舗装の色や形を工夫した擬似的な凹凸のことです。

白で▲が書かれていたり、車線の端に斜めの線が入っているのもそうみたいですが、カラフルなものもありました。(私はまだ見たことはないです。車酔いで倒れているからかな(ノ◇≦。) ビェーン!!!?)

うるく日本放送より抜粋 沖縄タイムスの記事です。(http://098oroku.com/d2010-05.html

医療においては、「緑内障の早期発見」の為のプロジェクトがあるようです。
人の目の盲点における「消える錯視」を利用して検査を展開出来ないか?と研究されているとの事でした。

北岡先生の資料を参考にさせていただくと、

錯視研究が扱う範囲は、形の錯視(幾何学的錯視)のみならず、色、明るさ、補完、奥行きなど実に多様です。その膨大な知識は、医療、福祉、建築、交通、環境デザインなど、さまざまな領域に応用できる可能性を秘めています。しかし現在は心理学領域での基礎研究に留まっており、実用化が進んでいるとは言えません。

とのことです。

また、「なぜ起こるのか?」「脳の中で何が起こっているのか?」はいまだ解明されていないようです…。将来に期待!!ですね(^∀^)

期待したところで、また来週
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