インフルエンザに感染する人、感染しない人の違いと予防対策

こんにちは、山田です(*゚▽゚*)ノ

この季節同じ職場や学校で過ごしていても、インフルエンザに感染する人と、感染しない人がいます。
家族の間でもそうですよね。

流行のたびに感染する人もいますし、予防接種も打たないのにまったくかからない人がいますね。
この違いはどこから生まれるのでしょうか?
私はというと「まったくかかってない(自称ですが)」人です(*゚▽゚*)
でも、もしかしたら明日かかるかもしれませんけどねノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!
なぜかというと・・・それは記事を読み進めてみてください.。゚+.(・∀・)゚+.゚

インフルエンザの感染経路

それでは、まず始めに感染する経路をみてみましょう。
インフルエンザは主に飛沫感染で人に移ると考えられますが、接触感染や空気感染の可能性もあります。

飛沫感染とは:

インフルエンザに感染している人のくしゃみや咳によって、つばなどの飛沫が周囲に飛び散り、周囲の人の呼吸器に直接侵入して感染を引き起こすものです。

接触感染とは:

飛沫がくっついた物などに触れたことで手にウイルスが付着し、手についたウイルスを目や鼻、口にもっていくことによって、粘膜からウイルス侵入することです。
感染者が使用したドアノブや食器、電車のつり革などにウイルスが付着して、それを触った人が感染します。
家庭だと歯磨き時に口をゆすぐ際にコップなどを共用していると家庭内で感染しやすいです。

空気感染とは:

飛沫から水分が蒸発したごく細かい粒子(飛沫核という)が長い間空中に浮遊し、その空間にいる人がウイルスを吸引することで起こる感染です。
狭い部屋などでは粒子が比較的長く浮遊することがあり、ウイルスが好む空気が低温で乾燥していると長く感染力を持ち続けてしまいます。

不顕性感染とは

家庭内や、職場、学校で流行していても平気な人っていると思いますが、実はかかっていても症状が無いことがあります。
それを「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」といいます。

ウイルスが、身体に入ったとしてもすべての人が高熱や関節痛などの全身症状を起こすわけではありません。風邪のような軽い症状で終わってしまう人や、まったく症状が出ない場合もあります。
実は、このような人は、自覚症状がないだけで、実際には感染しているのです。

病原体にもよりますが、不顕性感染の方が一般的で、発症することの方がアンラッキーといえるでしょう。

キャリア(保菌者)とは

不顕性感染の場合、症状が出ない、または軽いため、自分が感染源として気付かないうちにウイルスを拡げてしまっているというおそれがありますノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!
このようなことを医学的にはキャリア(保菌者)と呼ぶそうです。
ですから、インフルエンザが巷で流行っているときに「私はマスクもしたこともないし、特別な対策なんかしなくても大丈夫(☆゚∀゚)」なんていっていても、実は、たまたま不顕性感染でキャリアになっていたとか、偶然過去に同じ型のウイルスに感染したことがあってウイルスに対する抗体を持っていたか、偶然体内で作られた抗体がウイルスの型に合っていたなんて可能性が考えられます。

そう、今まではインフルエンザに感染していても「偶然」発症していなかっただけかもしれません(゚∇゚ ;)!
私たちの周囲には、インフルエンザウイルスだけではなく様々な菌やウイルスがいます、予防接種をしたってインフルエンザにかかり発症する人がいます。
ですから「今までかからなかった人」がいても単に発症していなかっただけかもしれません。
なので、私はラッキーなだけで「自称まったくかかってない人」なのです( ̄▽ ̄;)

インフルエンザの感染予防対策

それでもなるべくなら感染したくないので、感染予防対策をしましょう。
感染予防対策:
1、よく寝る
寝不足は感染症だけでなく、様々な不調の原因になります。
2、手洗いをこまめにする。
うがいより手洗いをこまめにすることの方が感染リスクを減らすという研究データがあります。
3、栄養バランスの取れた食事をする。
4、定期的に運動をして、体力をつける。
5、マスクをする。
最近の高機能マスクはインフルエンザウイルスのような小さな物質もシャットアウトするようです。
いわゆる普通のガーゼタイプのマスクはウイルスを通してしまいますので注意!
自分が撒き散らさないためにもマスクをしよう!
6、部屋の中を湿度50%以上に加湿する。
ウイルスが好むのはまさに日本の冬のような乾燥した寒いところです。
加湿して暖かくすれば、短時間で死滅します。

他には家族で共用するコップなどは分けたり、毎回洗うようにするといいですね。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚
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免疫の働きを手助け。家庭でできる子供の風邪の治療法。

こんにちは。もりぞうです。

暖冬から急に最大の寒波到来と急な温度変化に体調を崩しておられませんでしょうか?

最近患者さんで風邪をひいてという方が多くいらっしゃいます。
もちろん大人子供関係なく急な温度変化に注意が必要ですがこんな記事の紹介です。

家庭でできる、子供の風邪の治療法

子どもが風邪をひいたとき、保護者は市販の咳止め薬や風邪薬を使わずに治療することを検討すべきだと専門家が警告している。米国小児科学会(AAP)によれば、処方なしに入手できる市販薬は、風邪薬や咳止め薬であっても、乳幼児に重篤な副作用を引き起こす可能性があるという。

米国食品医薬品局(FDA)は2008年、4歳未満の小児に市販の咳止め薬や風邪薬を与えないよう勧告した。4~6歳の小児は医師の指導の下でのみこれらを服用し、6歳以上は用量指示に正確に従えば安全に服用できる。

薬を使わずに、安全で便利かつ安価に実施できる治療法を紹介する。

・鼻水が出る:ティッシュを使う。

鼻水は吸引するか、鼻をかむ。抗ヒスタミン薬は風邪の症状軽減には役立たない。鼻水は身体のウイルス除去を助けるものだと理解しておくこと。

・鼻づまりがある:生理食塩水の鼻スプレー、または点鼻薬で鼻をかみやすくなる場合がある。生理食塩水は、温かい水240mLに食塩2mL(ティースプーン0.4杯)を加えれば自宅でもつくることができる。

・咳がある:生後3カ月未満の乳児は医師を受診すべきである。生後3カ月~1歳の乳児は、ティースプーン1~3杯の水やリンゴ果汁などを温めて1日4回与えるとよい。1歳未満ではハチミツを与えられないが、1歳以上なら必要に応じて小さじ1杯のハチミツを与える。コーンシロップでもよい。

・咳が止まらない:温かいミストシャワーで、咳の発作を和らげることができる。

小児の咳や風邪は治療が必要とは限らず、普段どおり遊んだり眠ったりするようであれば、市販薬も家庭療法も不要である。発熱は身体がウイルスと闘うのを助けるので、熱が102°F(約38.8℃)以上あるか小児が不快な場合のみ、治療すべきである。
以上抜粋CARE NET

これは子供の風邪の対処法の1つということですが子供に限ったことではありません。

以前にも紹介しましたが風邪のウイルスが鼻粘膜にくっつくことにより風邪症状が起こりますが、

ウイルスが悪さしているというより(ウイルスの種類によりますが。。)ウイルスが体内に侵入したことによる身体側の免疫反応による症状です。

むしろちゃんと身体の免疫機能が作用しているといえます。

咳、鼻水、下痢などは体外にウイルスや細菌を出そうとする正常な反応です。

高熱に解熱剤を使用して脳炎でなくなってしまったり、下痢止めを服用してかえって腹痛や下痢が長引くこともあります。

安易に症状に対して薬を使ってしまうと逆効果になっていしまうこともあるのです。

例えて言うと症状は火災の際の火災報知器です。

火災報知器が煙を感知して警報を発します。その時、火災報知機の警報をまず止めるのが優先事項ではないですよね。

火災報知機の警報を止めることは被害を拡大させることなりかねません。

火災報知器が鳴ったらまず非常口から逃げるそれしかありません。

風邪をひいたら体を温め、水分補給をしっかりして内臓を休める。

みんなが嫌う痛みもまさに火災警報と同じです。

痛みが

『今ここをぶつけましたよ。』

『身体を休めて下さい。』

『身体によくないものが侵入しました。』

みたいなことを教えてくれているのです。

ですので痛みが取り除かれたとすれば結果であり、一番大切なことはその原因の特定と改善です。

そのような理解が抱える症状と向き合う大事な心構えになるのではないでしょうか。

本日も骨格屋のブログを最後まで読んで頂きありがとうございました。

もりぞうでした(・◇・)ゞ
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乳幼児の肺炎の原因の50%を占めるRSウィルス感染症とは

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日のタイトル「RSウィルス感染症」
ある調査によると子供を持つ親の65%が
どんな症状になるのか知らないという感染症だそうですが
毎年9月~3月ごろに流行するウィルスで
乳幼児の肺炎の原因の50%、気管支炎の50~90%を占めるとの報告も有り
あなどれない感染症の一つです。

今日はそんなRSウィルスについて厚生労働省のHPからQ&Aを紹介します。

Q1
RSウイルス感染症とはどのような病気ですか?
A1
RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。

RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。
何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、
2歳までにほぼ100%の児が
RSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。

しかしながら、初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、
乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、
細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
そのため、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、
感染を避けるための注意が必要です。

Q2
今年(平成26年)のRSウイルス感染症の発生状況はどのような状況なのでしょうか?
A2
RSウイルス感染症は例年冬期に報告数のピークが見られ、
夏季は報告数が少ない状態が続いていましたが、
2011年以降、7月頃から報告数の増加傾向がみられています。
2014年の報告数は7月後半ごろから徐々に増加傾向がみられ、
特に8月の後半から9月の前半にかけて急激な増加がみられました。
さらに、11月上旬以降急激な増加がみられています。

今後の地理的な広がりや年齢分布、重症例の発生などの動向について、
さらなる注意が必要です。

Q3
RSウイルスはどのように感染しますか。
A3
RSウイルス感染症はRSウイルスに感染している人が
咳やくしゃみ、又は会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む
飛まつ感染や、感染している人との直接の濃厚接触や、
ウイルスがついている手指や物品
(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)
を触ったり又はなめたりすることによる
間接的な接触感染で感染します。

RSウイルスが麻疹や水痘、結核のように
空気感染(飛沫核感染)するといった報告はありません。

Q4
RSウイルスに感染すると、どのような症状が出ますか?
また、感染してからどのくらいの時間で発症しますか?
A4
通常RSウイルスに感染してから2~8日、
典型的には4~6日間の潜伏期間を経て
発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。

多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、
その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となる
などの症状が出現し、場合によっては、
細気管支炎、肺炎へと進展していきます。

初感染乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで
数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、
喘鳴、呼吸困難症状などが出現します。

低出生体重児や、心臓や肺に基礎疾患があったり、
神経や筋肉の疾患があったり、免疫不全が存在する場合には
重症化のリスクは高まります。

重篤な合併症として注意すべきものには、
無呼吸発作、急性脳症等があります。

生後1か月未満の児がRSウイルスに感染した場合は、
非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、
また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。

RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、
幼児期における再感染での発症はよくみられ、そ
の多くは軽い症状です。

成人では通常は感冒様症状のみですが、
RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは
一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、
症状が重くなる場合があります。

また、RSウイルスは高齢者においても
急性のしばしば重症の下気道炎を起こす原因となることが知られていて、
特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります。

Q5
特に感染しないように注意すべき人はどのような人ですか?
A5
感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児
(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、
神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、
生後3か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。

Q6
感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか。
A6
RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染で、
発症の中心は0歳児と1歳児です。
一方、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみ
である場合が多いことから、
RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。

従って、咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、
可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが
乳幼児の発症予防に繋がります。

また、0歳児と1歳児に日常的に接する人は、
RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、
流行時期でなくても、咳などの呼吸器症状がある場合は
飛沫感染対策としてマスクを着用して
0歳児、1歳児に接することが大切です。

接触感染対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、
手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、
流水・石鹸による手洗いか又はアルコール製剤による手指衛生の励行を行います。

Q7
治療方法はありますか。
A7
RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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風邪の予防にはこれが一番!睡眠時間との関係 寿命にも影響?

すっかり涼しくなり過ごしやすくなりましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか?

こんにちは井口です。

ちょっと涼しくなりすぎて
体調を崩される方も多くなっているようですが、
ちょっとした違いで風邪の引きやすさが
なんと4.5倍も変わってくる
というということが分かったんです!

カーネギー・メロン大学の
シェルダン・コーエン教授の協力を得て
米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校の
精神科の准教授が
164人の成人を対象に行った研究で(※1)

鼻にかぜのウィルスをくっつけて
そのウィルスがどの程度定着しているか
を調べたもので、
対象者の睡眠パターンも同時に測定し、
睡眠時間とウィルスの定着との関係を調べました。

その結果
7時間以上睡眠をとっている人が
一番ウィルスが定着しにくかったのですが

5時間~6時間の人ではなんと4.2倍、
そして5時間未満だと4.5倍も
ウィルスが定着しやすい、
つまりかぜにかかりやすいということが分かりました。

この研究では
他にもさまざまな項目で比較しているのですが
年齢やストレス、人種や教育、収入、喫煙の有無
などは関係がなかったようです。

とにかく睡眠時間の違いが
圧倒的にかぜのかかりやすさと
関係していたようです。

他にも
米国ピッツバーグ大学医療センター
を含む研究グループが行った研究では

睡眠時間は死亡リスクにも関係があり
6~8時間睡眠と比べ
6時間未満の睡眠では30%死亡リスクが高く、

逆に8時間以上の長時間睡眠でも49%高くなる
という研究結果もありますので(※2)
睡眠時間は短くても長すぎてもよくないようです。

総務省が行っている
社会生活基本調査によると(※3)
睡眠時間は7時間42分と
意外としっかりとれているようですが
ビジネスパーソンでは
平均が6時間というデータもあるようです。

実際には睡眠時間に関しては
かなり個人差もあるようで
一概に何時間寝れば良い
とはいえない部分もありそうですが、
健康に長生きするためにも
自分にあった睡眠サイクルを見つけることは重要なようです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考サイト
※1 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26118561
※2 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25348127
※3 https://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/pdf/houdou2.pdf

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驚愕!風邪の諸症状は自分たちがつくり出しているにすぎない

こんにちは骨格屋の風邪知らずもりぞうです。

みなさん風邪はひきやすいですか。それとも風邪にはかからないタイプでしょうか。

風邪は例年9月には一連のライノウイルス感染にはじまり、やがて10月と11月にはパラインフルエンザウイルスの蔓延。冬季には呼吸器系シンチウムウイルス、ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、コロナウイルスが活発に活動してまたライノウイルスが。。。というようにだいたいこんな感じで一巡しています。

この風邪にはみなさん警戒されている方が多いと思いますがどのようなメカニズムで風邪症状を呈するのでしょうか。

風邪症状の原因には細菌やウイルスなど多岐にわたりますが大人がかかる多くの風邪症状の原因になっているのがやっぱりウイルス感染です。

ウイルスは他の生物の細胞を利用して、自己を複製させることのできる微小な構造体となっており非生物として扱われることもあるそうです。

このやっかいなウイルスの中で鼻風邪を主症状とするもっとも罹患率の高いのがライノウイルスです。

このウイルスの研究をする上で20年前までの科学界ではどの病気でもその症状は病原体か病原体が生産する毒素によっておこると決めつけられていました。

風邪ウイルスも同様です。

インフルエンザが下気道の細胞に悪さをするのは分かっていたのでそう信じていました。

コペンハーゲン大学で風邪によって鼻内面にどのような損傷が起きているかを検査した研究がありました。
56人のひどい風邪をひいた被験者の粘膜と2週間後に完全に回復した同じ被験者たちの鼻細胞の生検をしました。

その結果はどの検体をみても鼻粘膜に全く損傷が見当たらなかったのです。
たしかに風邪をひいて2,3日の人の鼻組織には好中球(白血球の一種)の増加は確認できたのですがこれは通常の鼻水やくしゃみ、その他の初期症状と一致していたのです。

ところが鼻の上皮細胞はというと風邪をひいた人の検体もひいてない人の検体も全て正常そのものでした。

研究者たちは『どこで間違えたのだろう。。』と頭を抱え自分たちが目にしたものが正しいということにかなり時間がかかりました。

その後ににもライノウイルスの無害性についても他に証拠があがり始めました。

確かにウイルスは先ほどのインフルエンザウイルスのように上皮に壊滅的な損傷を与えるものもありましたがこのライノウイルスはほとんど損傷を与えていませんでした。

このようなほぼほぼ無害なウイルスは普段眠っている我々の身体プロセスの活性化。いわゆるウイルスに対する防御反応である炎症プロセスを引き起こしているということになります。

つまり風邪の諸症状は自分たちがつくり出していることになります。

例えるとSNS上でちょっかいを出された普段は温厚な人が激昂して暴れて手が付けられなくなるみたいな状態です。(例えが下手ですみません。)

2008年に科学者たちが風邪ウイルスに対するヒトの体細胞の反応を調べた際、健康な人に比べて風邪をひいた人たちの免疫系の遺伝子がどういうわけか過剰反応をすることを発見しました。

これはある意味自然な体の反応となります。

逆にいえばその体の過剰な免疫反応が落ち着けば風邪の症状も落ち着くはずです。

こうした辛い症状はいったい何のためにあるのでしょうか。

実際のところ風邪の症状には有益なものもあるかもしれないと考え専門家のなかでも全ての症状をなくすこと(もしできたらだけど。)は賢明ではないと考える人もいます。

エモリー大学医学部精神医学教授のアンドリューミラー氏は風邪をひいて引きこもり、軽いうつ状態は生存メカニズムであるといいます。

動物界ではよく見られる現象で天敵がリスを追いかけず、そのリスはナッツを埋めず、人がメモ帳をひらくことをしないのは身体にエネルギーを蓄えるのを待つ為だといいます。

また慢性的なストレスや睡眠不足は風邪の罹患率を上げるようで慢性疲労は身体に休んだ方が良いというシグナルを「風邪症状」として教えてくれるのかもしれません。

しかも現在の科学で風邪を一発で治す魔法の薬や予防できるものはありません。

というのも以前は一般風邪に対するワクチンをつくるということも行われていましたがこのライノウイルスだけでも100種類以上の型があり進化し続けているし、もし100種類以上のワクチンを打った方が身体がおかしくなりそうです。

しかもライノウイルスの感染力はきわめて効率的で迅速です。

一個のウイルスの粒子が鼻に入ってわずか24時間で『ミッション完了!!』ってな具合なのでくしゃみ鼻水は感染から12時間以内に始まり、48~72時間でピークを迎えます。

なので朝かかって夜には風邪って状態です。

そんでもってウイルスなので抗生物質は効きません。かえって常在菌などにも悪影響を与えるのでウイルスである風邪が長引いたりひどくなる可能性もあるのでご注意を。

この機序をみるとなんとなく風邪症状自体も体の免疫系の過剰反応なので器質ではなく機能障害のような気がしてきます。花粉症も似たようなところがあるので僕たち徒手医療でもなにかできるのではないかと思えてしまいます。

その為にはもっともっと勉強が必要だと思いますが可能性が広がるよう精進していきます。

最後に風邪の予防法のメモです。

今日も骨格屋のブログを最後まで読んで頂き有難うございました。
もりぞうでした。

予防メモ

十分な睡眠
2009年カーネギーメロン大学のシャロルド・コーエン曰く睡眠時間が7時間より短い人は3倍風邪をひく確率が高くなった。また熟睡できない人(睡眠時間が就寝時間の92%以下の人)にいたってはこの数字は5倍に跳ね上がった。

禁煙する
1990年初期、コーエンとCCUの同僚たちは喫煙風邪の罹患率の関連を調査したところによると喫煙によって風邪の罹患率が増加した。(おそらく喫煙によって気道に張り巡らされた上皮が損傷をうけるので)風邪症状が重症化した。

運動(ほどほどに)
ウォーキングやランニングなどの何らかの有酸素運動を毎日30~60分する人は運動しない人に比べて風邪をひきずらく、ひいても症状が出る期間が短かった。運動を毎日90分以上は逆に感染症を増やす可能性がある。一週間に30km以上走っている人はかえって風邪をひきやすくなったそうです。

感染経路は飛沫感染もありますがやはり直接接触が多いようです。ライノウイルスは手の表面でも2時間は生き続けるので沢山の人が触れる公共物に触れた後に目をこすったり鼻に触れることを控え。こまめな手洗いやうがいが大切です。

参考文献 かぜの科学:もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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