乳幼児の肺炎の原因の50%を占めるRSウィルス感染症とは

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日のタイトル「RSウィルス感染症」
ある調査によると子供を持つ親の65%が
どんな症状になるのか知らないという感染症だそうですが
毎年9月~3月ごろに流行するウィルスで
乳幼児の肺炎の原因の50%、気管支炎の50~90%を占めるとの報告も有り
あなどれない感染症の一つです。

今日はそんなRSウィルスについて厚生労働省のHPからQ&Aを紹介します。

Q1
RSウイルス感染症とはどのような病気ですか?
A1
RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。

RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。
何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、
2歳までにほぼ100%の児が
RSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。

しかしながら、初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、
乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、
細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
そのため、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、
感染を避けるための注意が必要です。

Q2
今年(平成26年)のRSウイルス感染症の発生状況はどのような状況なのでしょうか?
A2
RSウイルス感染症は例年冬期に報告数のピークが見られ、
夏季は報告数が少ない状態が続いていましたが、
2011年以降、7月頃から報告数の増加傾向がみられています。
2014年の報告数は7月後半ごろから徐々に増加傾向がみられ、
特に8月の後半から9月の前半にかけて急激な増加がみられました。
さらに、11月上旬以降急激な増加がみられています。

今後の地理的な広がりや年齢分布、重症例の発生などの動向について、
さらなる注意が必要です。

Q3
RSウイルスはどのように感染しますか。
A3
RSウイルス感染症はRSウイルスに感染している人が
咳やくしゃみ、又は会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む
飛まつ感染や、感染している人との直接の濃厚接触や、
ウイルスがついている手指や物品
(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)
を触ったり又はなめたりすることによる
間接的な接触感染で感染します。

RSウイルスが麻疹や水痘、結核のように
空気感染(飛沫核感染)するといった報告はありません。

Q4
RSウイルスに感染すると、どのような症状が出ますか?
また、感染してからどのくらいの時間で発症しますか?
A4
通常RSウイルスに感染してから2~8日、
典型的には4~6日間の潜伏期間を経て
発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。

多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、
その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となる
などの症状が出現し、場合によっては、
細気管支炎、肺炎へと進展していきます。

初感染乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで
数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、
喘鳴、呼吸困難症状などが出現します。

低出生体重児や、心臓や肺に基礎疾患があったり、
神経や筋肉の疾患があったり、免疫不全が存在する場合には
重症化のリスクは高まります。

重篤な合併症として注意すべきものには、
無呼吸発作、急性脳症等があります。

生後1か月未満の児がRSウイルスに感染した場合は、
非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、
また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。

RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、
幼児期における再感染での発症はよくみられ、そ
の多くは軽い症状です。

成人では通常は感冒様症状のみですが、
RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは
一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、
症状が重くなる場合があります。

また、RSウイルスは高齢者においても
急性のしばしば重症の下気道炎を起こす原因となることが知られていて、
特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります。

Q5
特に感染しないように注意すべき人はどのような人ですか?
A5
感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児
(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、
神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、
生後3か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。

Q6
感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか。
A6
RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染で、
発症の中心は0歳児と1歳児です。
一方、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみ
である場合が多いことから、
RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。

従って、咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、
可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが
乳幼児の発症予防に繋がります。

また、0歳児と1歳児に日常的に接する人は、
RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、
流行時期でなくても、咳などの呼吸器症状がある場合は
飛沫感染対策としてマスクを着用して
0歳児、1歳児に接することが大切です。

接触感染対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、
手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、
流水・石鹸による手洗いか又はアルコール製剤による手指衛生の励行を行います。

Q7
治療方法はありますか。
A7
RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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