腰痛の原因とされる腰椎椎間板が関係する症状について。

こんにちは骨格屋の山田です

今回のブログは腰痛の原因について質問を受けることがあったので、原因の一つでもある椎間板についてまとめてみました

~腰痛の原因とされる腰椎椎間板が関係する症状について~
椎間板ヘルニアについては以前のブログ

ヘルニアは良くなる?カイロプラクティックのヘルニアへの効果

椎間板ヘルニアの実態1‐大きな誤解レントゲン写真に写らない

健常者の76%に無症状の椎間板ヘルニアがみられたという件

などを読んで頂ければと思います

私は椎間板ヘルニア以外の椎間板障害のことについてまとめてみました

椎間板って

椎間板はイメージ的にはバウムクウヘンの真ん中の穴にゼリーのボールが入っている感じで、コラーゲンから構成される膠原線維でできたバウムクウヘンのように多重構造になっている「線維輪」とゲル状でムコ多糖体でできている「髄核」で構成されています。(軟骨性の「終板」が上下を囲んでいます)
この構造は水枕が圧されてもつぶれず弾力性とある程度の可動性を持つように、髄核の流動性が圧の分散を行い脊柱の屈伸やねじれを可能にしています。

ヘルニア以外の椎間板損傷とは

椎間板と聞くと椎間板ヘルニアをすぐに思い浮かべると思いますが、椎間板の障害はヘルニアだけではありません。
椎間板内症障(※)や老化や過負荷による変性に外力が加わったことによる線維輪の損傷なども腰痛の原因となっています。
※椎間板内障症(変性症)とは?
腰痛で長く座ることができず、立ち上がるときも腰がすぐに伸びないことが繰り返されるとこれを椎間板変性症または椎間板内部障害症ともいいます。
まるで椎間板自体が痛みを感じるセンサーになったとも言え、 これは椎間板の髄核が脱出した椎間板ヘルニアとは違う症状です。

正常人における腰椎MRIの異常所見の頻度

腰椎のMRI検査で時折見つかる“異常”所見が、どの程度の臨床的意味を持つか明らかではない。この研究では、腰痛の既往がない20~80歳の成人98人を対象に腰椎MRIを施行し、高率に異常所見が見つかったと報告している。

腰椎MRlで全椎間板の5椎間に椎間板ヘルニアがあるかどうか、以下の所見を基に観察した。椎間板膨隆、対称性に椎間板が脊椎管内に膨れている。椎間板突出、局所的に非対称性に椎間板が膨れてる。椎間板脱出、さらに高度に椎間板が突出している。診断する放射線科医の予断を減らすため、これら98例のMRIに腰椎患者の異常所見のあるMRIを交ぜ合わせた。
その結果、98人中52%に少なくとも1椎間以上の椎間板膨隆が見られ、27%に椎間板突出が、1%に椎間板脱出が見られた。加齢と共に椎聞板膨隆の頻度は増え、椎間板突出は活発な肉体活動を行っている人に多く見られた。2椎間以上の異常所見は38%に認められた。その他の異常所見として線維輪欠損14%、椎間関節炎8%、脊椎分離、および脊椎滑りがそれぞれ7%に見られた。

参考文献N Engl J Med 1994 Jul 14;331:69-73

もうひとつ
ジョージ・ワシントン大学(ワシントン DC)の研究において、下記のような調査報告がなされています。

過去に、まったく腰痛を経験したことの無い人を、MRI検査において観察したところ、60歳以下の痛みのない人の1/5にヘルニアが認められ、半数の人に椎間板の膨隆が見られた。

又、60歳以上では、実に1/3の人に、椎間板ヘルニアが存在し、80%近くの人に、椎間板の膨隆が見られる。

これは、坐骨神経痛や腰痛症状を訴える痛みこそないが、椎間板ヘルニアをもつ人が、かなりの確率で存在している事を表しています。

つまり、椎間板ヘルニアや変性があっても必ずしも腰痛が起こるとは限らないということです。
ただし椎間板ヘルニアを持っていて、今は症状が無くても将来的に何らかの症状を起こす可能性もありますので、日頃のケアは必要だと思います。

カイロプラクティックでの椎間板へのアプローチ

一般的なカイロプラクティックでの治療は、問題となっている椎間板の圧を軽減させるように操作する方法(代表的なカイロプラクティックテクニックでは特殊なベッドを使用するコックステクニック)をとります。

このテクニックでは整形外科等で行われている全身的な牽引ではなく、問題部分を局所的に圧を下げるように操作をします。

また関節の機能障害(※)(俗に言う「骨のずれ※」)を正し、関節の可動性と神経機能を取り戻していきます
また、再発防止のため障害部分に負荷をかけないような生活環境についてのアドバイスなども重要な要素となります

※骨のずれ

関節の遊びが何らかの原因で障害を受けた状態が「関節の機能障害」で一般的言われている「骨のズレ」なのです。
※関節機能障害
関節の位置や筋肉、腱、靭帯の動きをモニターしている所を固有受容器といいます。
これに異常があれば、「神経の命令異常」が生じ、筋肉が正常に働かなくなり動作がスムーズに行われなかったり、骨を正常な位置に留めておくことが出来なくなります

最後まで読んでいただきありがとうございます

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